岸和田競輪G1「第70回・高松宮記念杯」が明日13日、開幕する。

【展望】

脇本雄太は今年2走して8戦7勝、2着1回と異次元の強さを見せている。400バンクなら、1周22秒台前半で駆けてしまえば、他陣営はお手上げだ。残り2周前からの「暴走」が許されなくなった新ルールは、脇本にとってまさに好都合。持ち味の打鐘発進での押し切りが有望とみられる。

脇本にパワー勝負を挑む有力候補は、西日本に偏っている。東日本で唯一、対抗できるのが新田祐大だ。ナショナルチームの同僚で、脇本のように長い距離は踏めないが、切れ味では勝る。1周勝負に持ち込み、勝機を見いだしたい。

総合力には定評のある平原康多。脇本や新田との真っ向勝負では劣勢だが、うまく組み立てれば付け入る隙はある。

一発浮上の目があるのは郡司浩平か。強力な機動型が手薄な東勢だけに、持ち味のスピードまくりを発揮すると上位進出を望める。

脇本に続く西勢としては、太田竜馬と清水裕友。この2人に松浦悠士を加えた中四国は一大勢力になる。地元で気合充実の古性優作、昨年の覇者・三谷竜生、復活した村上義弘ら近畿ライン、そして深谷知広、中川誠一郎、山田英明にも注目したい。