【山本幸史・ヤマを張れ スペシャル】

◆準決9~12R

10Rの松浦を狙う。東西別の準決のため、決勝切符は2着までの狭き門だが、決勝だけは外さない。

東西対抗戦らしく、ここまで中国と四国は別線勝負が多かった。ただ、この準決に関しては、松浦が原田に前を任せた経緯もあり「これが自然な並び」と、中四国の3番手へ。そこには同い年の原田の復活を願う思いがある。「同期ですし、もっと一緒に戦いたいと思っているし、(原田)ケンタロウはこのまま終わる選手じゃない。もし、自信がないのなら、自分が番手でしたけど」。

原田とG1の決勝でタイトル争いを-。そんな思いをひしひしと感じた。

前回の取手G3でも感じたが、松浦の言葉で一変する選手が増えた。西準決10Rで先頭を走る石原もその1人。取手開催中も何度も声をかけていたが、今回G1の2予を1着で突破。「G1の勝ち上がり自体が初めて」と結果を出した。次は原田に呪文をかける。

自身、シリーズでは未勝利だが、白虎賞4着で出来の良さも示した。最終3角まで最後尾の9番手から、4角で浅井をさばいての追い込みは目を見張った。「初日は湿度もあって重さを感じたが、初日よりは良かった。足はずっといい」と手応えありだ。

先陣を切る石原は「僕はまくりにも構えられないし、位置も取れない」と、先行策に迷いはない。原田が三谷のまくりを対処すれば、ワンツー決着。もし、原田が厳しいと判断すれば、シビアに突き抜ける。3連単(1)=(6)-(7)(9)(8)の6点と、3連単(1)-(7)(9)(8)-(7)(9)(8)で計12点。