太田竜馬(22=徳島)が、2角インまくりで悲願のG3初制覇を飾った。

レースは鈴木庸之-平原康多-中村浩士の東勢が前受け、中団に太田-小川真太郎-渡部哲男の四国勢。後方に山崎賢人-園田匠-中本匠栄の九州勢で並んで残り2周。まず山崎ら九州勢が上昇。打鐘で踏み上げたが、園田が離れて太田-小川が後位に入った。

ホームで鈴木が仕掛けたが、山崎が合わせて踏み込んでブロック。この時、山崎が一瞬空けた内を太田が鋭く突いてインまくり。小川は追従できず、太田は後続を引き離して独り旅。平原は鈴木不発で最終バックから自力にチェンジしたが、太田との距離は遠かった。

太田は「取れるとは思っていなかったので、不思議な感じがします。2角で内を突いたのはここしかないと思ったから。デビュー戦で優勝した高松で初の記念が取れたし、さらにパワーアップしてG1でも頑張りたい」。昨年末のG2ヤングGPを制して一皮むけた太田が今年のG1戦線の主役に躍り出る。【杉森洋一】