【大上悟・オレに任せろ】

 ◆11R:準決  大舞台で負けて悔し泣きするのは終わりだ。鉄の結束で近畿4車となる準決11R。稲垣裕之が最高の番手を託された。悲願と言い続けてきたG1初制覇へ、絶対に負けられない舞台に立つ。

 脇本雄太を目標に、後位は村上義弘-三谷将太が固める布陣。「この位置を任された。その責任を果たすだけ」。真一文字に結んだ口元と、険しい視線はすでに臨戦態勢だ。

 これまで通算11度G1決勝に臨んだが、前回の8月オールスターは「自分に対する悔しさ、情けなさ」で号泣した。果敢な赤板先行を見せた村上義弘を追走。最終1角から番手まくりを放ったが、ゴール寸前で後位の岩津裕介に差し切られた。この2着により賞金ランクで2年連続のGP圏内に入ってきたが、「抜かれた自分がふがいない」と笑顔はなかった。検車場に戻ると、即座に村上の前で泣き崩れた。

 ただ、悔し泣きの数だけ、前を向いてきた。直前の向日町G3の決勝も脇本-稲垣-村上の結束で制覇。初日特選は、車体故障のアクシデントで8着に敗れたが「落車がなかっただけ良かった」と気持ちをリセットし、2予Bは山田久徳の奮闘で快勝した。

 準決は4車の利を生かして脇本が早めの先行策。高速まくりの新田祐大は、ラインの結束で食い止める。中部勢も近藤龍徳が前前から番手をうかがう構えだが、脇本のスピードなら寄せ付けない。上位独占の「近畿祭り」で通算12度目のG1決勝の舞台に立つ。

 3連単は(5)=(2)から(1)(7)(3)。