準決で敗退した平原康多(41=埼玉)は、もうG1競輪祭で優勝するしかKEIRINグランプリ出場への道はない。

しかし、どんな状況でも平原は平原だった。

優秀8Rは、吉田有希が太田海也の上昇を突っ張って先行。平原は太田の番手の清水をブロックし、必死に援護した。「これが吉田有希のレースなんですよ。前であんな頑張りを見せられたら、俺も何とかしなきゃって思いますよね」。

結果は平原7着、吉田は9着だったが、レース後の2人は、やるべきことをやった充実感に満ちていた。