平原康多(40=埼玉)がシリーズを2勝で締めくくった。

特選8Rは前を任せた森田優弥が内に詰まると見るや、2角から自力に転じた。「(準決の落車で)正直、万全ではない感覚だった」と振り返るが、しっかり人気に応えた。

「1月、2月に試したことがいい方向にいかなくて、大きい舞台で何も活躍できなかった。今回は準決でアクシデントはあったが、方向性は定まった。この方向でダービーまでしっかりつなげられるように」。今節4日間を振り返ると同時に、今年前半のヤマ場となる5月の平塚G1日本選手権に向けて気持ちを切り替えた。

今回は1着選手がボードにサインをしている。ここまで44レースを終えて、2勝を挙げたのは平原が最初。2日目「毘沙門天賞」を勝って書いたものの上に、笑顔で2つ目のサインを書き込んだ。