来年の大河ドラマは明智光秀の『麒麟(きりん)がくる』。よーく見ると、岐阜G3のポスターのどこかにそのヒントが隠されている。探してみてちょ。

特選で竹内雄作を目標に勝利を狙う浅井康太
特選で竹内雄作を目標に勝利を狙う浅井康太

共同通信社杯から中3日。浅井康太が検車場に現れた。松阪で失格したので、少し元気ないかなと思って話し掛けると「仕方ないです」とさっぱりした口調で話しだした。今年の浅井は流れに乗り切れない。特に松阪バンクでは3回目の失格で、いつか乗り越えないといけない壁となっている。

私も現役時代、失格や落車が多い競輪場があった。しかし、いつか流れがガラッと変わる時がある。それまで辛抱だ。「車券を買ってくれたファンの方には申し訳ない」と浅井が言ったことはここに報告しておきます。

竹内雄作の姿を久しぶりに見た。7月の大垣G3の前に右鎖骨を骨折して今回の岐阜。点数ギリギリで特選に乗れた。これは竹内には大きい。骨折明けにG1クラスの自力選手と対戦してないので、自分の調子を確かめる意味でも先行勝負でレースに挑めるからだ。

ラインのできる自力選手は山崎賢人。先の共同通信社杯で全てバックを取るなど、調子は問題ない。ここに竹内が挑むわけだが、初手で山崎ラインの後ろを取れると先行できる。山崎を苦しめられればシリーズを有利に戦うことができる。

番手の浅井だが、松阪の直後だけに好展開をしっかりものにしたい気持ちは大きいはず。1着を取って悪い流れを断ち切り好スタートを切る。(日刊スポーツ評論家)