児玉碧衣(23=福岡)が今年もガールズケイリンコレクションファン投票の第1位に輝いた。2年連続のトップ当選に「まだタイトルも取っていないのに2年連続なんて驚きです。ファンの支持はすごくうれしい」と素直に喜んだが、大舞台で期待に応えていないことを申し訳ないと思う気持ちも大きい。

 今年のタイトルレースはここまでガールズケイリンコレクションの松山と平塚。松山は最終HSで高木真備をたたいてハイペースで駆けたが小林優香に追い込まれて2着。平塚は最終HSでカマした山原さくらに飛び付いて2角からまくったが、マークした石井貴子(千葉)に1/4輪差で惜敗した。「松山は完全に優香さんに力負けしました」と素直に完敗を認めたが、平塚は「山原さんに出られてからも落とさずに踏み上げれば良かった。スピードに乗り切れなかった」と悔しそうに振り返った。ただ2戦とも積極的にレースを動かしたのは児玉だった。優勝は逃したが、攻めを貫く熱い走りに1票が投じられたのだと思う。

 ガールズのタイトルレースを先行で制した選手はまだいない。児玉も優勝を意識したのか、まくりに構えたレースもあり、いずれも大敗した。「昨年のグランプリもそれで失敗した。やっぱり私は自分で動くレースの方が向いています」。結果は同じでも負ける悔しさは全然違う。「今の走りを続けていればいつかは取ると思っています」。ファンの期待も同じだ。今年はすでに11回の優勝。6月久留米決勝ではファンリーセンを完封してまさに絶好調。7月松戸ガールズケイリンフェスティバルは「3連勝で決めたい」と初タイトル獲得に燃えている。

2年連続ガールズケイリンコレクションファン投票第1位に輝いた児玉碧衣
2年連続ガールズケイリンコレクションファン投票第1位に輝いた児玉碧衣