連載「ROAD TO ダービー」の3回目は、舞台となる平和島のコース特徴、有力エンジンなどを平和島本紙担当の中川純記者が解説します。秋の深まりとともに、レース観戦に絶好の時季が訪れた平和島。舟券予想の上で、注意すべき点とは…。

 平和島は東京湾の京浜運河沿いにある海水コースで、奥まったところにあるため、波の影響はほとんど受けることがない。

 今は1年の中でも気候がいい時季で、好天なら絶好のレース日和となる。注目すべきは風。1Mが北、2Mは南で東にスタンド、西には高層マンションが立ち並ぶため、ほぼ南北どちらかの向きに吹き抜ける。ただ、風向きや強弱が一定しないのが、「平和島の風は難しい」と選手たちに言われている理由だ。

 秋は、まだ主に南風、ホーム追い風が吹き、冷えるときに北風に変わる。南風は基本的にイン有利だが、1Mを回るともろに向かい風になるため、懐が空いて差し場を提供してしまうことが多い。スピードを持って差せば、バック最内が伸びるので5、6コースが穴を出すのは、こんなとき。北の向かい風ではセンターの攻めも利いてくる。また風向きにかかわらず、センターの攻めが予想されれば、まくりマークの差しが狙い目となる。

 最後に有力エンジンを挙げると10号機、19号機、51号機がトップ3。19号機がエース機と呼ばれていたが、今は10号機の方がパワー上位。51号機はバランスの取れた力強さがある。【中川純】

※明日は「注目選手」