熊本競輪は16年4月の熊本地震により甚大な被害を受けて以降、開催中止となっていたが、やっと早期再開に向けて動きだした。

 8日に行われた「第4回熊本競輪事業検討会」で収支は黒字を確保できると判断。熊本地震からの復旧・復興財源として寄与するためにも収益事業である競輪の早期再開が望ましいという討論結果をまとめた。再建規模や時期は未定だが、費用などは基金積立額と遊休財産を処分した額の範囲内で実現可能な水準とし、一般財源からの支援は受けない。ただし、競輪事業から一般財源への操出が2年連続して2億円を下回った場合は新たな検討会を立ち上げ、廃止を含めた検討を行う。

 熊本市競輪事務所の山浦英樹所長 現場の責任者として大変感謝している。早期再開という検討結果は真摯(しんし)に受け止めたい。早急に競輪場の方向性として結論を出したい。