これが最強・近畿ラインの結束力! 三谷竜生(30=奈良)が史上7人目のダービー連覇を成し遂げた。打鐘前2角から先行した脇本雄太の番手から抜け出して偉業を達成した。2着は村上義弘で脇本がタイヤ差の3着、4着は村上博幸という、近畿勢4車の完全勝利に終わった。

 打鐘の音が、近畿勢の勝利を告げる合図と化した。脇本雄太が果敢に先頭に立つと、後続は大きく突き放された。最終3角すぎ、三谷はわずかに後ろを確認する。上位独占態勢とわかると、2年連続のV差しを決めた。「みんなのおかげ。本当に、素直にうれしい」。13、14年の村上義弘以来、7人目のダービー連覇。近畿勢として4人目の偉業達成だった。

 昨年の決勝は近畿1人だったが、今年は4人の鉄壁布陣で勝利した。「みなさんのおかげで取らせてもらった。1回目と違って1人じゃない分、いつもより緊張した」とほおを緩める。そして「今回の優勝は準決、決勝ともラインで決められたことが大きい。近畿のラインの強さを改めて確認できた」と胸を張った。

 関東学院大ラグビー部出身。汗を流したこの神奈川の地で「One for All All for One」を見せつけた。

 4カ月前、平塚で味わった屈辱を歓喜に変えた。昨年のダービー後は落車禍に見舞われ、大一番の平塚KEIRINグランプリ(GP)も、深谷知広の先行をたたけず後退。落車を避けての4着に「GPは悔しい思いをした。参加しただけだった」と悔しさを吐露する。だからこそ今年は後半戦、そして静岡GPでの結果が欲しい。「今年は後半しっかりとG1でも結果を出せるように。この後も頑張って近畿勢を盛り上げていきたい」と決意を新たにした。

 村上義は「今年はSSが近畿1人。近畿を引っ張ってくれている」と三谷の奮闘を認めた。レース後、三谷を3度宙に舞い上げた近畿の男たちは総勢17人もいた。この日、三谷は間違いなく近畿の主軸になった。【山本幸史】

 ◆三谷竜生(みたに・りゅうき)1987年(昭62)9月5日、大津市生まれ。大学までラグビーだったが、自転車競技に転向。10年国体1キロタイムトライアル優勝。競輪学校101期生として12年7月向日町でデビュー。17年5月日本選手権優勝。父典正(引退)、兄政史、将太も選手の競輪一家。483戦161勝。総獲得賞金は3億482万9011円。168センチ、82キロ。血液型B。