日本競輪学校(滝沢正光校長)の115期生、116期生(ガールズ8期)の卒業記念レース(卒記)初日が18日、静岡・伊東競輪場で行われた。

女子では適性合格の南円佳(19=鹿児島)が無傷の2連勝を飾った。男子は野上竜太(23=岡山)が3連勝で完全Vに王手をかけた。

南が女子でただひとり、完全Vへの挑戦権を得た。予選2戦とも前受けからの突っ張り先行。「先行は一番かっこいい戦法。デビュー後も同じスタイルでいきたい」と意欲満々。「スタートが得意なので、3番車からSを取って前前に」と決勝も先行を貫く構えだ。

小学5年から打ち込んだバレーボールが、運命の人をたぐり寄せた。同じバレー出身の児玉碧衣の特集を見て輪界入りを決意。すると、母校・樟南高バレー部の応援に行った先で偶然、児玉と遭遇。以来、連絡を取り合う間柄だ。

歴代の卒記女王7人のうち6人が完全Vを達成してきた。女王の系譜に南がその名を連ねる。【山本幸史】