カウントダウン連載「ROAD TO マスターズ」注目選手の2人目は、今年初参戦選手の中でもひときわ目立つ、東都のエース浜野谷憲吾(45=東京)だ。ファンタジスタと称される技術と抜群のスター性を持つ男。マスターズ世代では「ルーキー」だが、必ずや活躍してくれるはずだ。

浜野谷のすごさを、少しおさらいしてみよう。92年5月に18歳でデビュー。94年2月には関東地区選手権でG1初出場し初戦1着。SGは96年の福岡ダービーで初出場、98年の福岡ダービーでは24歳にしてSG初制覇を遂げた。若くして「東都のエース」と呼ばれ、今も東京支部の第一人者であり、ボート界屈指のスターである。余談だが、「イケメンレーサー」とは、浜野谷以後に登場した言葉だ。

その浜野谷が、マスターズに参戦する。「そんな年齢になったね」とは本人の弁だが、昨年はG1を2回優勝し、8年ぶりにSGグランプリに出場。一時の不振から完全復活した。初日ドリーム戦メンバー入りしたこともそれを証明する。そのドリーム戦は6号艇。1号艇には同期の前本泰和がいる。3月のSG戸田クラシックでは、同じレースに乗り6号艇だった前本が前付け、結果はともにフライングに散った。「マスターズ(のドリーム)は前付けにいくよ」。浜野谷の気合がマスターズを盛り上げる。【中川純】

◆浜野谷憲吾(はまのや・けんご)1973年(昭48)11月8日、東京都出身。92年5月、70期生としてデビュー。93年9月、戸田一般戦で初優勝。SGは98年、福岡ダービーで初制覇するなど通算4回優勝。中央競馬の浜野谷憲尚騎手は実兄。169センチ、56キロ。血液型A。

※明日は「なるほどデータ」