ボートレース第125期生の修了記念競走が20日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で行われた。関係者約300人が見守る中、養成所チャンプ決定戦は定松勇樹(18=佐賀)がインから逃げて優勝。養成所チャンプに輝いた。原田富士男の息子、5号艇の原田雄次(21=福岡)が2着だった。修了した28人(女子6人)は11月から全国でデビューする。

定松勇樹はリーグ戦6回優出で第1戦から第5戦まで連続で優勝。その実力を見せつけた形となった。インからコンマ05の好スタートを決めて先制。5コースからコンマ01のスタートで原田雄次が攻めたが、しっかり逃げ切った。「最後まで気の抜けないレースでした。1M、2Mを外して自分のターンができなかった。これから選手になるので、課題にしたいです」。

チャンプ決定戦は124期の末永和也に続いて、佐賀支部の連続優勝となった。「佐賀の連覇を狙っていたので達成できて良かったです」。救命胴衣も末永のお下がりを使うほどのこだわりよう。福岡在住だが、佐賀支部への強い憧れでからつから推薦を受けた。目標の選手は峰竜太。「魅力あるレースをして、少しでも峰選手に近づいていきたい」と抱負を語った。

ボートレースとの出合いは小学校時代。たまたまつけたテレビでグランプリをやっていた。その後、福岡ボートで実際のレースを見たとき、その迫力とスピードあるレースにひかれ、レーサーを志した。荘林幸輝技術教官もその実力を高く評価。「安定性が課題だけど、ハンドルが切れて旋回がうまい」。憧れの佐賀支部でレーサー人生をスタートさせ、その能力に磨きをかける。【土居恒久】

◆定松勇樹(さだまつ・ゆうき)2001年(平13)5月2日、福岡市生まれ。博多工業高中退。リーグ戦成績は勝率7・81で在校1位。優出6回、優勝5回。スポーツ歴は野球、バトミントン。166センチ、50キロ。血液型A。