優勝戦12Rは1枠の長岡茂一(54=東京)がインで先マイ。3月福岡以来、今年2度目の優勝を飾った。

「もうっ無我夢中!」。SGタイトルホルダーでも、激しい攻防を振り返ると声が上ずった。インからコンマ15のスタートタイミングで逃げ態勢を築いたが、1Mでチルト0・5度の島村隆幸が大外から襲い掛かり、内に小回りした滝沢芳行、背後にはまくり差す茅原悠紀の気配を感じた。「スタートはつかんでいた。いい相手との勝負。1Mはいろんな流れを考えていたけど、まさか島村選手が外から見えるとはね。こっちは握って回るだけだった」と、肩で息をしながら勝負どころの心境を明かした。

4日間の短期決戦で存在感を示した。3日目には大外枠からインまで入ってポイントを重ね、優勝戦1枠をたぐり寄せた。「次も精いっぱいやるだけ」。早くも次走の津(20~25日)へ気合を入れ直していた。