高橋義秋(33=大分)が、お手本のような自在戦で1着をつかみ取った。予選10Rは、中団から先にインを切ると、仕掛けてきた中嶋宣成の番手に飛び付き、小島雅章をきれいに競り落とした。

競り込んだ動機も競輪らしかった。「以前、西川(弘資)さんのところで粘ったことがあったんですよ。今回は付いてもらったし、西川さんと決めるならこれしかなかった。だって、自分が西川さんの立場なら『ここは粘るだろ?』って思うし、自分なら覚えていますから」とニヤリ。競輪らしい熱い走りをクールに振り返っていた。