予選9Rは大石剣士(24=静岡)が2周先行で別線勢を金縛りにした。

差した丸山啓一の2着に粘ると「抜かれないと思うぐらい感じは良かった。丸山さんが強かったですね。まあ新支部長の就任祝いということで」とレース後のヨイショまで完璧だった。

今期は「自転車人生で一番悩んだ」と言うほど不振にあえいだ。しかし「富山と函館が中止になり、以前は半日しか練習していなかったのが、一日中やるようになった。今では練習していないと不安になるんです」と、コロナ禍で生まれた時間が復活に導いてくれた。

「来期はS級1班を取ります」。練習量に裏付けされた自信は、言葉にも表れていた。