優勝戦12Rは、1枠の西村拓也(33=大阪)が先マイ。7月当地以来で今年4度目、通算31度目の優勝を飾った。2着は馬場、3着は柏野幸二。

スタートタイミングが6人ともゼロ台の激闘だった。自身はコンマ07。1Mを先取りすると、すぐに1番差しの馬場貴也や、センターまくりの小林泰を突き放した。「三国(8月G3)の優勝戦は1枠で負けて悔しかった。今回はスタートで放るような失敗をしないように、と。馬場さんがいるし、いいメンバーで気が引き締まった。エンジンはしっかりして、回った後がすごかった」。悪夢を吹き飛ばして喜び、そして安堵(あんど)した。

全員が枠なりで挑んだ2度のスタート特訓でも鋭く踏み込んだ。5月住之江のオール大阪を制し、浪速のエースへ駆け上がるニシタクは、勝負への執着心と集中力も武器。「木下(翔太)君に競り負けたことがあるし、みんなに負けたくない。次の戦いでも気を緩めないように」と、今後の活躍を誓った。