牛山貴広(39=茨城)が元S級戦士の貫禄を示した。準決5Rは、ルーキー長田龍拳の番手回り。2連単の1番人気は長田の押し切りだったが、打鐘前先行の長田を差して面目を保った。

「バイクみたいに後がかりだと聞いていた通り。ホームのスピードが上がればS級でも戦える。強くなりますね」と太鼓判を押した。

牛山は左膝半月板損傷の手術に加えて交通事故もあり、1年以上欠場したため今期はA級となっている。直前も「膝の水を抜いてきた」と満身創痍(そうい)だ。それでも「やっとレース前の集中力も高められるようになった」と手応えを口にする。

自在戦で挑む決勝で今期2度目の優勝を狙う。