ボートレース最高峰、たった2分足らずで優勝賞金1億円を争う、猛烈にアツい年末決戦、SG「第35回グランプリ」が開幕する。今大会は令和のボートレースをリードする峰竜太(35=佐賀)が、独占手記を連日、ファンの皆さんにお届けする。

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初戦を乗り切れました。1Mは耳を澄ませ、深谷(知博)選手の気配に注意を払い、1度、しっかり落として、うまく合わせて握れました。枠番抽選は1(枠)と6(枠)がよぎったけど、白玉が出た瞬間、「シャッ!」と思わず、声が出ました(笑い)。深い進入は何とも言えませんが、TR2nd2回戦12Rも、出たとこ勝負でいきます。

デビューして約16年がたちました。まだ引退はしませんが、今は、45歳を引き際と考えています。SG級の実力がなくなったら、やめようと。その年齢までは経験値などで実力を維持できると思います。やめた後? ボート業界からは完全に離れます。ターンしてない僕なんか、ポンコツですから。やりたいことはいっぱいあるし、いろいろな方法で、九州を盛り上げたいですね。でも、ボートレースは大好きです。よそ行きの言葉ではなく、自分の言葉でしゃべっていいのなら、解説も悪くない(笑い)。(ボートレーサー)

◆峰竜太(みね・りゅうた)1985年(昭60)3月30日、佐賀県唐津市生まれ。佐賀県立唐津西高等学校卒業。身長171センチ、体重52キロ、血液型B。ヨット競技で九州大会優勝、国体4位、世界選手権出場など、学生時代から水上で大活躍。ボートレース最高峰のSGタイトルはこれまで3回、G1は13回制覇。15~19年は5年連続で最高勝率タイトルを獲得している。YouTubeでボートレースやプライベートまで多くのファンに知ってもらおうと「峰竜太ボートレースch」を開設。あまりにマニアックで自由な内容から人気が高まり、1年足らずで登録者数は4万人を超える。