満身創痍(そうい)の和田健太郎(39=千葉)は、GP王者の責任感と、ラインの力で決勝に勝ち上がった。

準決10Rで先行した深谷知広の2着に流れ込むと「今日の僕は何もしていない。内のスペースを空けないように気をつけただけ。万全でも乗れるか分からないG1決勝に、みんなの助けで乗せてもらった」と南関の仲間への感謝を口にした。

前回G3奈良で強打した背中の痛みはまだ残っている。「最後の力を振り絞って、南関の誰かが勝てるようにベストを尽くす」。決勝は何があっても深谷-郡司浩平の3番手を死守する。