吉川元浩(48=兵庫)が前人未到の偉業、同一SG3連覇に挑戦する。19年戸田、20年平和島で大会連覇を果たし、今年の舞台・福岡に乗り込む。当地は何とG1、SG、G1と記念レース3連続V中。「すごい相性がええ」水面で、今年も強い走りを見せる。

同一SG3連覇-。誰も成し遂げていない偉業に吉川が挑む。「話題になるし、そこは意識して走りますよ」。もちろん、吉川も「その気」である。

そこには今年の舞台、福岡との抜群の相性がある。18年G1・65周年、19年SGオールスター、20年G1・67周年と福岡の記念レースを3連続V中。全国屈指の難水面と言われる福岡だけに、この相性の良さは限りないアドバンテージだろう。「いいエンジンを引けて、結果が残せてる。なぜか、分からない。それが相性でしょう」と笑って話した。

今年の目標は「年末の住之江SGグランプリに残ること」と言い切った。「今回も1つのSGとして、いつも通り走ります。目標とするところではない(笑い)。でも、早めにSGを取ることは(グランプリ出場へ向けて)ベストなこと。相性のいい福岡、楽しみですよ」。

21年のSG開幕戦、ファンも吉川の走りを楽しみに待っている。【中川純】

◆吉川元浩(よしかわ・もとひろ)1972年(昭47)9月7日、兵庫県生まれ。79期生として96年11月に尼崎でデビュー、初戦で初勝利。初優勝は99年1月の丸亀。SGは07年福岡グランプリなど4冠、G1は通算20度優勝。同期に沢大介、岩崎正哉、阿波勝哉、山本寛久、中辻崇人ら。163センチ、52キロ。血液型O。