ガールズグランプリ(GP)トライアルの12Rトパーズは小林優香(27=福岡)が制し、2年ぶりのGP出場を決めた。11Rアメジストは児玉碧衣(26=同)が2年連続の完全優勝を飾った。
地元福岡が誇る新旧女王のダブル優勝に、ガールズGPトライアルは最高のフィナーレを迎えた。
12Rトパーズ決勝は、ガールズGP出場には優勝しかない賞金ランク圏外の小林優香が4番手からまくり2年ぶり4度目の出場をワンチャンスでものにした。
今年は5年の歳月をかけて挑んだ東京五輪で結果を残せず、直後は失意のどん底にいた。「(児玉)碧衣の優勝に刺激をもらって、最後までしっかり踏み切れた。2021年を悔しい形で終わりたくなかったし、出場権を取れてうれしい」。勝負師の傷を癒やすのは、勝利しかないのだ。
11Rアメジスト決勝は、絶対女王の児玉が貫禄勝ち。自らのガールズ連勝記録を「28」に伸ばした。「次の武雄も3連勝して、ガールズGPで4連覇と通算400勝を決めたい」と児玉が宣言すれば、小林は「妹弟子の4連覇を阻止する」と応戦。12月28日に最高のキャストがそろった。【松井律】