鈴木圭一郎(26=浜松)が大会初制覇を飾った。20年の飯塚オーバルCC以来、通算4度目のG2優勝を決めた。2着には地元の丹村飛竜、鈴木の最大のライバル青山周平は追い上げ届かず3着となった。

「うれしい! 特に整備してないけど、エンジンは完璧だった」。その言葉どおり、鈴木は試走3秒26のトップタイムをマーク。本番は、序盤で抜け出した上和田拓海を、丹村が差して先頭に立った。「今節はクランク交換して、日本選手権よりエンジンが良かった」。仕上がりに自信を持つ中、チャンスを待った。6周1角、その丹村を内から突破してトップを奪った。

妻の吉川麻季が2日目3Rで落車負傷したことに触れ、「周りの方に迷惑をかけたので、優勝戦はその分まで頑張ろうと思った」と話した。これで今年はSG2度優勝(オールスター、日本選手権)を含む4度目のグレード戦優勝。年末へ向け、さらに勢いは加速する。【小川将司】