12Rで優勝戦が争われ、渡辺雄一郎(35=大阪)が、地元静岡支部勢による浜名湖の4連続Vの野望を砕いた。

展示、進入とも枠なりの3対3に落ち着いた。朝、昼の特訓から優勝回数でクラシック出場を狙う6枠磯部誠が内寄りに動き、さまざまな駆け引きが行われての進入だった。2コースを死守した渡辺が、インから静岡支部長で地元初Vを狙うベテラン黒田誠司をコンマ06のトップスタートからジカまくりで下し、優勝を飾った。

「スタートは早いと思ったけど、入ってると思って踏み込めました。足もコンディションに合わせてきっちり仕上がってましたね。本当は差そうと思ったけど、黒田さんが強い風に慎重に回ろうとしていたのが見えたので握っていった」としてやったりの笑顔ものぞかせた。

渡辺は、区切りとなる通算20度目、今年3度目、浜名湖では初めての優勝となった。「来期はA2に落ちる。まずはA1復帰。好不調の波が激しい自分の成績を上のレベルで安定させて目標のSG出場を目指したい」と上を向いた。