1周3角で4車が落車するアクシデントの中、地元の岩見貴史(37=飯塚)が6年ぶり2度目のG1優勝を飾った。

岩見は10メートルオープンの3枠から2番手スタート。1周2角で逃げた辻大樹をまくって先頭に立ち、早めの仕掛けでアクシデントを回避した。2周回からは荒尾聡がぴたりと背後について機をうかがう。「荒尾さんに後ろにつけられていたのが分かっていたので、ミスをしないように走った」。バトルは終盤まで続き、8周4角で荒尾が外に膨れて勝負が決まった。2着には8周4角で内をすくった青山周平が入った。

「やっと地元の記念に手が届いてうれしい。もうひとつ上のステージに上がり、SG優勝戦の常連になり、そしてSGを勝てるように頑張りたい」。岩見がさらに高みを目指す。