遅れてきた男が、ベールを脱いだ。119期の辺見光輝(19=福島)は、昨年5月のルーキーシリーズでデビューした同期生から8カ月遅れてプロとしての第1歩を記した。
初陣となった1月2日初日のいわき平でチャレンジ予選、最終日選抜で2勝を挙げた。2場所の今節も、予選4Rで1周半以上も逃げて白星発進。クールダウンを終えると心地よさそうに汗をぬぐった。「いわき平では緊張でどうなるかと思ったけれど、今日は落ち着いて戦えた。イメージ通りでした」と、堂々とした口ぶりで振り返った。
学法石川高3年夏のインターハイでケイリンを制し、選手養成所119期生の試験に合格した。JKAに主な候補生として名を挙げられたほどの有望株。ところが「競輪選手資格検定」でまさかの不合格となり、同期に後れを取ることになってしまった。
ただ、神様がいるとしたら、いたずら好き? のようだ。本来なら次の「資格検定」は次回生が卒業する時期に合わせて2月上旬になるはずだった。だが、中野慎詞と太田海也の早期卒業により、昨年12月にも実施された。そして合格。晴れて選手登録された。
「学科試験で検定に落ちて選手になれるのはかなり先かと思ったら、また検定があると…。ついていました」
昨年5月から11月までは選手会福島支部の計らいで、いわき平競輪場の選手売店で店番のアルバイトをした。活躍する同期の姿を見ては闘争心を高めた。そして、待ちに待った1月デビュー。「この京王閣で宿舎の生活も慣れてきた。頑張ります」。準決、決勝と白星を連ね、初優勝を「完全」で飾る姿が目に浮かぶ。





















