日刊スポーツ新聞社制定「第35回競輪年間三賞」の受賞者が決定した。敢闘賞は松浦悠士(31=広島)、技能賞は郡司浩平(31=神奈川)がそれぞれ初受賞した。

郡司浩平は日刊三賞初受賞が、技能賞となった。「いただけるのは光栄ですし、うれしいですね」と感想を口にした。

21年はまさに技が光った。地元川崎での全日本選抜を制し、20年競輪祭からG1連続優勝。神奈川に移籍した深谷知広の番手をそつなくこなしたかと思えば、日本選手権では佐藤慎太郎を連れて松浦悠士に微差の準優勝。単騎だった競輪祭決勝も見せ場をつくり、まさに“何でもできる”自在型として活躍した。常にG3以上で戦いながら、年間勝率は出走回数が少なかった脇本雄太を除けばSS班トップの41・0%。車券への貢献度も高かった。

「今年は少しでも多く1着を取れるように、そして1回でも多く優勝できるように頑張りたい」と意気込んで迎えた今年初戦の和歌山G3で完全優勝。まだまだ勢いは止まらない。地元平塚で開催される暮れのGPで今度は頂点に立つ。

◆郡司浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日、横浜市生まれ。市立横浜商卒。師匠は父で50期の盛夫氏(引退)。競輪学校(現養成所)99期生として11年1月川崎でデビュー(2<1>(8))。20年小倉競輪祭、21年川崎全日本選抜とG1は2冠。通算842戦292勝、通算獲得賞金は5億2362万6100円。167センチ、80キロ。血液型A。