脇本雄太(33=福井)が豪快まくりで通算300勝のメモリアルVを達成した。G3優勝は昨年9月の向日町以来、通算9度目。2着に松浦悠士、3着に吉田拓矢が入った。


通算300勝のメモリアルVを達成した脇本雄太
通算300勝のメモリアルVを達成した脇本雄太

まさに力でねじ伏せる走りだった。山根将太が松浦-柏野智典を連れて打鐘前の2角から先行態勢に入ったが、脇本も打鐘3角から全速で仕掛けた。「山根君がすごいスピードで、まくりに構えようかと思ったが、後悔しないためにも仕掛けた」。


そして、山根後位から自力に転じた松浦との踏み合いを制して、優勝のゴールを駆け抜けた。


「疲れがたまっていて限界ぎりぎりの状態だったが、力を振り絞った。松浦君との300勝対決に変な意識があったが、競走になると忘れていた(笑い)。これからはダービー(G1日本選手権、5月3~8日・いわき平)に向けて、しっかり調整していきたい」。


当然の目標であるG1制覇に照準を合わせていく。【山田敏明】