梶田舞(35=栃木)は今節が栃木支部在籍として走る最後のレースになる。次場所の静岡(23~25日)は、新たに埼玉支部在籍として挑む。

「栃木のみなさまには今までお世話になりました。ファンにも応援していただいて感謝しています。最終日は、調子はまだまだ戻ってないですが頑張ります」と意気込んだ。

13年5月のデビューから、間もなく丸9年を迎えるタイミングで新天地に向かう。移籍先は「小さい頃によく遊んだ」と父方の親類が多くいる埼玉に決めた。「埼玉はS級S班の平原康多さんや宿口陽一さんをはじめ、ガールズは太田りゆが頑張っている」。魅力を感じた埼玉支部の勢いも移籍先の決め手となったようだ。

14、16年にガールズグランプリを制した実力者は、昨年秋の大けが原因で完調には程遠いが、再浮上へ気力がみなぎる。

「マキビ(高木真備)はグランプリを勝って、モチベーションに影響したのか引退した。ファンの期待に応えられない、結果を出せないつらさを感じたのかな。もちろん、その決断はいいと思う。私はまた上を目指す目標を持って頑張りたい」。そう話すと、笑顔で自転車の整備に向かった。