130期の小宮涼雅(23=岡山)が今節デビューする。父は同支部の小宮淳史だ。

選手を目指したきっかけは「就活で何をしようかと思った時に父のレースを見て、こういう世界があるんだと知りました。自分はレスリングをやっていたけど、大きくなれず小柄なので、それを生かせると思いました」とのこと。日本体育大学ではレスリング部に所属。その後、やまと学校に入り、晴れて選手となった。

4月児島の一般戦(2~6日開催)には淳史が出場。デビュー前の涼雅はそのシリーズで、ピット内の作業や実習にいそしんでいた。練習には清水敦揮や江崎一雄らが指導。これは淳史の計らいで「清水(敦揮)くんに聞けと言っている。自分の時は練習方法が分からず、あっという間に1年が過ぎていた。早く活躍するためにも、うまい人の練習の仕方を意味が分からなくてもいいから、取り入れて欲しいと思って」と話す。「自分のターンと、30代のターンは違う。自分も目指しているが矯正できない。だから20~30代前半の若手から聞いた方がいい。エンジンの出し方以前に、どこに重心を乗せた方がいいかなど、根本的な部分を知っておいた方がいい」と技術の伝授よりも、パイプ役に徹するそうだ。

今節デビューとなる涼雅は「大学まで出してくれたので、走る姿を見せて恩返しをしたいです」と、父への思いを語る。いつか親子対決が見られる日を待ちたい。