みちのくのプリンス坂本周輝(31=青森)に闘争本能がよみがえった。

予選6Rは、同支部の後輩後藤悠が不発とみると、自らまくって今年1月豊橋G3最終日以来、4カ月ぶりの1着をゲット。「悠が頑張ってくれたおかげ。今年、本当ならウィナーズCに出られるかどうかくらい勝てていたのに、今年はずっと勝てなかったから良かった」と目尻を下げた。

父は坂本勉、兄貴史らがいる輪界のサラブレッドは、今期痛恨の失格を喫し、今開催はS級残留に正念場を迎えている。「最近、欲がなくなっていた。昔みたいに欲を出さないと」と目の奥を光らせた。準決10Rは朝倉智仁、酒井雄多との3分戦。「もう2年も乗っていない」という、20年8月青森以来の決勝行きで勝負駆けを成功させる。