118期在所1位の永塚祐子(36=神奈川)が浮上のきっかけをつかんだ。予選は逃げを連発。結果は4着、5着でも、ポイント7位で4月函館以来の決勝進出を果たした。「うわっ、この着で決勝はうれしい」とテンションを上げた。

昨年は落車禍に見舞われた。鎖骨、肋骨(ろっこつ)、骨盤と体のあらゆる部分を骨折した。今はようやく体調が上向き、練習量もアップ。直前は青森から神奈川に移籍した奈良岡彩子とバンク練習して「奈良岡さんから、初日は『打鐘からでも先行した方がいい』と言われた。アドバイス通りに走れている」と内容重視の積極策を展開。初日に対戦した石井寛子からも、思い切りの良さを評価された。

決勝11Rも見せ場を作ろうと力が入る。「弘前市に母の姉がいて、決勝が終わったら会いに行こうと思ってます。応援してくれているし頑張らないと。もう、準地元のつもり」。内容だけでなく、結果も追い求めてスパートする。