児玉碧衣(27=福岡)がまくって完全Vを飾った。

7月の玉野ガールズケイリンフェスティバルでは、まくり不発で4着に敗れ、ゴール後に落車。肩鎖関節脱臼のけがを負った。

それでも「オールスター(ガールズドリームレース)の前に、走っておきたかった」と強行出場。状態面が不安視されたが、2日目には男子顔負けの上がり9秒5をマークした。

この日の決勝は、先行する山原さくらの抵抗をあっさりとねじ伏せ、圧倒的な強さで3連勝を達成。「落車をきっかけにシューズのサンを新しいものに交換したら、こんなに(ペダルが)回転するの!って感じ」と、けがの功名でスピード強化にも成功した。

昨年は、ガルフェスで初の予選落ち。その屈辱をばねに、ガールズドリームレース制覇につなげた。「今回、3日間しっかり走れたのは大きい。ファン投票がないと出られない舞台だし、今年も自信を持っていきたい」と、逆境を克服して連覇に挑む。

「1年間、ガールズケイリンを走って盛り上げてきた気持ちは強いし、サマナイ(ガルフェス)のメンバーには負けたくない!」と、リベンジを宣言した。