【松井律・競輪黙示録 スペシャル】
自転車競技スプリントのアジア女王となった太田りゆ(27=埼玉)が、地元に凱旋(がいせん)を果たす。
昨年のGDRは、出場を果たせなかった東京オリンピック(五輪)の直後で失意の中にいた。しかし、今年は6月のアジア選手権(インド)を制し、10月の世界選手権(フランス)出場も決定と状況は一変。全ての面でたくましくなった。「昨年はモヤモヤしている中でやっていた。でも今は、迷いがない。勝たなければいけない場(アジア選)で勝てたことも自信になりました」。
今年は国内レースでも成長を見せている。月に1本しかないあっせんを大切に走り、1月から4場所連続で完全優勝。「国内で走る機会が少ない私が、こうして4年連続で選んでいただけた。今回は地元ということも理由の1つだろうけど、やっぱり選手である以上は足で選んでもらったと思いたい。私らしい豪快なレースを見せたいですね」。
最近のガールズのビッグレースは、児玉碧衣と佐藤水菜の覇権争いに注目が集まっている。しかし、脇役に甘んじるつもりはない。意識し合う児玉と佐藤の間隙(かんげき)を突いて、スプリント女王が豪快にまくり切る。(4)-(3)(1)(7)-全の15点。
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