やればできた! 12Rで優勝戦が行われ、田口節子(41=岡山)が2コースから差して1着。昨年の福岡大会に続く、史上初となるクイーンズクライマックス連覇を達成した。女子特別タイトル獲得は通算4度目。1番人気の平高奈菜はインから2着に終わり、昨年のリベンジならず。3着には長嶋万記が入った。
表彰セレモニーの最後は、今回の節目で口にした「やればできる」で締めくくった。しかし、まさか連覇できるとは田口自身も思っていなかったようだ。
優勝戦前は緊張することもなく、「楽しもうと思って普段通りに過ごしました」と自然体のスタンス。それでも、優勝戦メンバーの中に入ると機力はやや見劣り、10R発売中のスタート特訓から深い起こし位置を余儀なくされた。しかし、「自分は2コースが得意なんだ」と言い聞かせて、調整も初動をしっかり来させるように施した。本番の1Mは、イン平高奈菜が行き過ぎたのに対して、田口はターンマークだけを見て旋回。2Mを先取りして平高を振り切ると、独走態勢に持ち込んだ。
そこから先は不安との戦い。「(トライアル3回戦前の試運転で)初めて転覆したこともあったし、2Mも鬼門。3周がとても長かったです」。ゴール前の直線に入って、ようやく優勝を実感。同時にこみ上げてくるものがあった。「自分でも何で、こんなに感情が出るのかなって」。ピットに戻った際や、ウイニングランでは昨年と同様、うれし涙にくれた。
ちなみに「やればできる」のフレーズは、昨年の福岡大会の選手紹介で言った「やるぞ、やるぞ、やるぞ」を受けてのもので、特に意味はないのだとか。「これからやるか? って聞かれたら、やりません」と周囲を笑わせた。来年の抱負を聞かれると「いつも通りに走ります」。静かに喜びをかみしめつつ、穏やかに23年の戦いへ思いを巡らせた。【工藤浩伸】
◆田口節子(たぐち・せつこ)1981年(昭56)1月14日、岡山県岡山市生まれ。芳泉高を卒業後、85期生として99年11月の下関でデビュー。初優勝は03年11月のびわこ。11年3月の三国G1レディースチャンピオンで特別戦初優勝。通算優勝回数は68度。同期には井口佳典、田村隆信、丸岡正典らがいる。162センチ、46キロ。血液型AB。



























