日刊スポーツ新聞社制定「第36回競輪年間三賞」の受賞者が決定した。技能賞はG1・2冠の古性優作(31=大阪)が受賞した。

なお、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止のため、表彰式典は行わない。

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古性優作は2年連続の三賞受賞となった。21年はオールスターとKEIRINグランプリ制覇&賞金王が評価されて殊勲賞を受賞。22年もその勢いをキープして2月全日本選抜、6月高松宮記念杯と2度のG1タイトルを獲得した。GPの脇本雄太の2着も加味されて、技能賞受賞となった。

「今年も三賞を受賞できてうれしく思います。22年はしっかり走れて、全日本(選抜)と(高松)宮記念杯で優勝。G1決勝にもコンスタントに乗れて、選手として素晴らしい1年になりました。これも仲間に助けられたおかげだと思っています」と、喜びの声を上げた。

古性には自分だけが強くなるのではなく、近畿地区全体の底上げをしたい思いがある。昨年10月に現役引退した村上義弘氏の「自らの背中を見せて後進を育てる」という意思を引き継ぐつもり。そのために、23年も自らの成長を続ける。

◆古性優作(こしょう・ゆうさく)1991年(平3)2月22日生まれ、大阪市出身。清風高卒。競輪学校(現養成所)100期生として11年7月の岸和田でデビュー(予選1着、準決1着、決勝1着)。21年いわき平オールスターでG1初V。同年静岡GP優勝。22年は、取手全日本選抜と地元岸和田高松宮記念杯の2冠。通算954戦284勝。通算獲得賞金6億6729万6000円。168センチ、77キロ。血液型O

◆技能賞・選考 古性優作は競輪祭を除く5つのG1で決勝に進出。G1での連対率が高く、ファンへの貢献度から受賞となった。

◆選考委員 ▽東京 沢畠功二、山本幸史、栗田文人、野島成浩、中野公博、松井律、中野浩一(評論家)▽西日本 吉富康雄、町田達彦、草川太郎、鎌田優、津波謙次、井筒靖明、村上正洋、榎並義朗、山田敏明、中嶋聡史、神田成史、川尻将志、東和弘、杉森洋一、秋山正則、来嶋泰之、音無剛、山口幸二(評論家)

◆競輪年間三賞 日刊スポーツ新聞社が87年に創設した。1年間(1~12月)の競走を対象として、活躍した選手の中から殊勲、敢闘、技能賞、ガールズ最優秀選手賞を選定し、表彰する。日刊スポーツ新聞社の東京、西日本両本社の競輪担当記者と評論家らで構成される三賞選考委員会が、受賞者を選定。表彰状と賞金が贈られる。