3日に奈良G3の2予で落車した平原康多(40=埼玉)が、3R終了後に笑顔でイベントステージに登場した。進行役の後閑信一氏と若手時代の思い出話なども交えたトークでファンを楽しませた。

幸いにも落車は軽傷で、2日後から練習を再開。ここまで頑張れる原動力は「競輪を好きでやっているから」といたってシンプルだ。

年々、競輪がレベルアップしている中で、10年連続で計13回もKEIRINグランプリに出場。「その時代、時代に強い選手が現れる。何とかしたい、勝ちたいという気持ちを持ち続けて、常に自転車のことや練習内容を考えている」と、40代になっても進化を止めない。

関東の若手に対しては親心のような一面を見せた。坂井洋、真杉匠、吉田有希らの成長を実感しており、菊池岳仁には「未熟な部分は多いが、強くなると思って見ている」と大きな期待を込めた。

今大会に参加中の吉田拓矢に対しては、「守りに入らず、SSに上がった時の走りを取り戻して欲しい」と力強いエールを送った。