シリーズリーダーの山口拳矢(27=岐阜)が、期待に応えてG3初優勝を果たした。21年に岐阜G2共同通信社杯を制しているが、G3優勝はなかった。

レースは山口が川口聖二を連れて前受け。残り3周で青野将大-竹内智彦-佐藤慎太郎が上昇し、先行する。打鐘前には阿部将大が仕掛けて出たが、青野が突っ張ってもがき合いに。そして、最終2角から阿部後位の隅田洋介が番手まくりに出て久保田泰弘が追走。外から続いた山口が直線で外を強烈に伸び、2人をかわして右手を突き上げた。2着は隅田、3着に久保田が入った。

父ヤマコウ(山口幸二氏=日刊スポーツ評論家)相手の優勝インタビューでは「しっかり勝ち切れてうれしいです」と笑顔を見せた。それでも「あまり喜びが伝わってきませんね」と振られると「次の大垣記念(3月4日初日)にためておきます」と地元G3をにらんだ。最後はヤマコウの音頭で「1、2、3、ダァーッ!」と故アントニオ猪木さんの決めぜりふで締めた。

2車単(1)(3)640円。3連単(1)(3)(4)2800円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)