日刊スポーツ新聞社制定「第35回オートレース年間三賞」の表彰式は、今年も新型コロナウイルス感染症対策の影響で中止となった。敢闘賞の新井日和(20=伊勢崎)はリモートインタビューで喜びを語った。

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デビュー2年目の新人女子レーサー新井日和が、堂々の初受賞を決めた。女子選手の敢闘賞受賞は、15年の益春菜さん(引退)以来2人目の快挙。「こんな自分ですが、歴史に名前を残せることをうれしく思います」。ステータスある賞に選ばれて、喜びの表情を浮かべた。

快進撃を続ける35期の中でも、22年はトップとなる年間37勝を挙げた。「最初のころは全く成績を残せなかったけど、練習を重ねて少しずつ結果を出せるようになりました」。苦難の道のりが成長につながった。

同期の活躍も刺激になっている。「佐藤励選手だけでなく、全ての同期に負けたくないです」。女子力満点の新井だが、強気な一面も見せた。また、さまざまな場面で業界のシンボルとして活動してきたことも評価された。ポスト・サトマヤ候補に周囲の期待は高まるばかり。

今年1月からは、待望の1級車に乗り替わった。「これからもっと難しくなっていくと思うので、たくさん練習します。グレードレースでも勝てる選手になりたいです」。

さらなるレベルアップを図り、新たなステージに挑戦する。次世代を担う20歳の逸材が、今後もオートレース界を盛り上げる。