迫る試練を乗り越えた。浜名湖フレッシュルーキーの若林義人(25=静岡)が、インから力強く逃げ、5度目の優出で念願のデビュー初優勝を飾った。「地元で初優勝できたのが一番うれしいです」と喜んだ。その後は水神祭の祝福を受けた。

6枠の吉村誠がチルト3度、エース機を駆る中山将が展示から3コースのカドを選択。ライバル勢が勝負手を打った。それでも若林は迫る強襲を力強く退けて逃げ切った。「スタートを放ってしまったのは悔やまれるけど、回り足が良かった」。今節は素早くペラを合わせ、予選をトップ通過。気迫あふれるレース、スタートで自ら勝運を引き寄せた。

近況は初のA2級昇格ペースを保つ。「まずはA2級に上がりたい。今後はもっと優勝を積み重ねて、SGの常連になれるように頑張ります」。強豪集う地元の先輩らの背中を懸命に追い、さらなる高みを目指す。