中島孝平(43=福井)が逃げ切って、悲願の地元周年初優勝を飾った。昨年8月の当地以来のVで、通算60度目、G1は8度目の制覇。2着は今垣光太郎で地元ワンツー、3着には吉川元浩が入った。

優勝戦の進入は枠なりの3対3。スリットがほぼゼロ台でそろった中、中島はコンマ07の踏み込みで先マイを決めると、2コースから差した今垣、まくった吉川をバックで引き離し、独走態勢を築いた。5コースからまくり差した峰竜太は4着。

「欲しかったタイトル。ほっとしました」。三国での優勝は23度目だが、意外にも地元周年制覇はこれまでなかった。今節は5日目にレース足を抜群に仕上げ、この日は何も調整せずに臨んだ。

賞金ランクは5位まで浮上。11月末に地元で行われるSGチャレンジカップへ向け「これからもコンスタントにいいレースをしてきたい」と締めくくった。【安井雅彦】