浅井康太(38=三重)が2角まくりを放ち、今年4月の四日市以来今年2度目、通算32度目のG3優勝を飾った。

中部のG3は渡せない。優勝の期待が大きかったダービー王・山口拳矢らが脱落し、中部で決勝に残ったのは浅井1人。その孤塁を守り切った。

逃げる橋本壮史ラインの4番手に切り替えると、犬伏湧也の巻き返しに合わせるように2角スパート。初手からマークの松谷秀幸も寄せ付けなかった。

単騎の戦いを強いられたが「中部を背負っている立場として、負けられなかった。犬伏君も強いけど、力勝負で勝ちにいこうと。犬伏君を合わせた後も余裕はありました」と振り返った。

自力を見せて「(中部の)若手にも自分以上の自力を出してほしい」と後輩にエールを送った。

S班から陥落して久しいが、自力でG3を制する力があれば復活の日も近い。これで気分良く岸和田G1高松宮記念杯に向かえそうだ。【村上正洋】