S級最年長優勝記録を持つ西川親幸(57=熊本、57期)が引退したことが13日、分かった。今期はA級に陥落していたが走ることなく、11日付で選手登録を抹消。1日の向日町がラストランとなった。

西川は競輪学校(現競輪選手養成所)57期生で1986年(昭61)5月に広島でデビュー。2000年に千葉で開催された日本選手権で決勝2着になるなど、3度のG1決勝進出。長年にわたってS級のトップレーサーとして活躍した。

18年1月の小倉での優勝は、52歳4カ月22日のS級最年長記録として現在も破られていない。萩原操(51期、引退)が14年9月7日に達成した51歳1カ月9日を更新したものだった。

20年9月には通算獲得賞金10億円を突破。選手登録日から34年5カ月15日の達成で最長記録だった。

通算成績3044戦468勝。優勝は44度。通算獲得賞金は10億2739万3588円だった。

 

○…小田原F1に参加している島田竜二(49=熊本)は「直接は聞いてなかったんですけど、聞いてはいました。西川さんにウエートトレで下地を作ってもらった。ちょっとでも近づけるように目標にします」と話した。同じく小田原F1参加中の本郷雄三(34=熊本)も「アマチュアの時からお世話になった。S級に戻ることが恩返しになる」と惜別のメッセージを送った。