馬場貴也(39=滋賀)が執念で逃げ切り、メモリアル初制覇を飾った。通算4度目のSG優勝で、賞金ランクはトップに浮上。SG住之江グランプリのトライアル2nd1枠に大きく前進した。

SG初Vを目指した桑原悠は差し及ばず2着。重成一人が3着に入った。


優勝した馬場貴也(中央)は長田頼宗(左)丸野一樹(右奥)遠藤エミから祝福される(撮影・岩下翔太)
優勝した馬場貴也(中央)は長田頼宗(左)丸野一樹(右奥)遠藤エミから祝福される(撮影・岩下翔太)

降りだした雨が、イン優勢の流れに水を差した。9Rあたりから強く降り、直前の11RではSG歴代2位の高額配当まで飛び出した。漂う不穏な空気に、馬場は「選抜は2レースともインが飛んでいたし、嫌な流れやなと思っていた」。当然、SG優勝戦1枠のプレッシャーもあった。しかし全てを振り払い、4度目のSG制覇を成し遂げた。


優勝戦1周2Mを先頭で旋回する馬場貴也(手前)
優勝戦1周2Mを先頭で旋回する馬場貴也(手前)

まさに試練の一戦だった。コンマ17のスタートから1Mを先に回ったが、舟が浮いた。「全く回転が合ってなかった。1Mも回り過ぎでトルク感がなかった」と調整も合わせられてなかった。そこに桑原が差し込んできた。バックでは艇を並べかけられたが、ぐいっと締めて2Mを先マイ。食い下がる桑原を、2周ホームで振り切った。


笑顔で優勝カップを掲げる馬場貴也
笑顔で優勝カップを掲げる馬場貴也

7月、児島オーシャンCでも優勝戦1枠をつかんだが、勝ち切れずに終わった。その苦い思いを糧にした。「メンタルを含めて充実度は児島の方が良く臨めた。でも、あの経験があったから勝てたと思う。児島の借りを返せて良かった」と笑った。

謝罪


 
 

これで今年の獲得賞金は1億円を超え、賞金ランクでトップに立った。2年連続の賞金ランク1位でのグランプリ出場が見えてきた。「昨年は夏場に苦しんだので、克服することが目標だった。これ以上ない結果が出せた。リズムも上がってきたし、いい状態で秋、冬に行ける」。全ては昨年末に届かなかった頂点に立つため。気を緩めることなく、次の戦いへ向かう。【栗原ひろ人】




◆馬場貴也(ばば・よしや)1984年(昭59)3月26日、京都府生まれ。93期生として、03年11月三国でデビュー。07年5月びわこで初優勝。SGは18年11月芦屋チャレンジCで初Vを飾り、今回で4度目。G1優勝は5度。同期は長田頼宗、渡辺浩司ら。168センチ、54キロ。血液型A。


表彰式で金メダルを掲げる馬場貴也(中央)、銀メダルの桑原悠(右)、銅メダルの重成一人
表彰式で金メダルを掲げる馬場貴也(中央)、銀メダルの桑原悠(右)、銅メダルの重成一人