日刊スポーツ新聞社制定「第36回オートレース年間三賞」表彰式が、28日に東京都内のホテルで開催された。新型コロナウイルス感染症対策の影響で昨年まで中止となっていたが、今年はファンを招待して4年ぶりに式典が行われた。技能賞は鈴木圭一郎(29=浜松)が選ばれた。

鈴木圭一郎は青山周平と2強を形成してオート界をけん引してきた。昨年はただ1人、年間5度のSG全てで優出し、全日本選抜とオールスターを制した。

「昨年は(8月伊勢崎SGオートレースGP優勝戦で)初めて骨折して、全てのあっせんに出場できなかったのが悔しい。骨折してからはカレーを食べ過ぎないようにしている(笑い)。バランスを取って野菜を食べるようになった」。これまでよりもカルシウムを多く摂取し、自ら15時間かけて調理する無類のカレー好きから卒業する。

オフでも整備の手を休めないのが圭一郎流だ。「昨日(27日)のJKA表彰の後も実家に戻って車をいじっていた。小学生の時から当たり前のように常に工具をいじっている。レースで走るよりも検査前の方が好き。開催中でも整備でリフレッシュできている」。

他の選手とはリフレッシュの方法が全く違う、まさにオートレースの申し子だ。友人の車を整備したり、バイク漬けの日々を過ごしている。今年の目標は「けがを絶対にしないでいい着を目指したい」。そして、「この上の殊勲賞を目指して頑張っていきたい」。有言実行へ、明日からもひたすらマシンと向き合う。

◆サイン色紙を10人にプレゼント 第36回オートレース年間三賞を受賞した4選手の寄せ書きサイン色紙を10人にプレゼント。希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社広告「オートレース三賞サイン色紙」係まで。3月12日必着。当せん者の発表は発送を持って代えます。応募は1人1枚でお願いします。

◆木戸寛JKA会長 オートレース業界としては能登半島地震で被災された方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。オートレースの組織を通じて一刻も早い復興に協力させていただきます。昨年大活躍された選手が今年一年、健康でけがなく、活躍されることを祈っております。

◆高田誠日刊スポーツ新聞社代表取締役社長 オートレースの魅力はスピードと爆音。官能的でスリルに満ちた世界で活躍された方々、各賞受賞おめでとうございます。私たちはレースの感動、デジタルサイトでの直前予想、読者・ユーザーのためになる情報をお伝えしてまいります。