杉沢毛伊子(38=静岡)が6Rを制して、2節連続で初日1着に輝いた。初手から野口諭実可を追走し、ゴール前で差し切った。その前の初日1着が、21年2月14日の大宮F2開催と3年も遠ざかっていただけに、2節連続は確変ともいえる躍進ぶりだ。

2節前の川崎F2(3月12日)で準優勝。今期は3度、決勝に進出しており、従来よりも成績が上がってきている。ガールズ2期生のベテランだが、向上心はまるで衰えていない。児玉碧衣、尾方真生の師匠である藤田剣次に体の使い方を学ぶため、久留米まで足を運ぶ。フィジカルとメンタル面の強化は、地元の後輩である久米詩からレクチャーを受ける。1期上の篠崎新純(千葉)が練習パートナーで、ともに切磋琢磨(せっさたくま)しながら、実力をつけてきた。

初日1着にも、喜びはひた隠しにし、「前節は2日目に7着で、決勝に乗れなかった。喜ばず、静かにしています」と真顔で言う。予2・7Rは6番車からのスタート。柳原真緒と車番も近く、好位置を取れる機会もありそう。前節と、同じ轍(てつ)は踏まない。