元日本代表の名古屋グランパスFW玉田が、38歳を迎えた今季も健在だ。開幕直後にケガで一時戦列を離れたが、5月20日の柏レイソル戦で今季初先発で初ゴールを決めると、以降は9試合連続で先発。前節26日の浦和レッズ戦では今季2点目を決めてチームの6連勝に貢献した。J1通算得点は98点となり、史上14人目の100得点にあと2点。38歳での大台達成となれば、ガンバ大阪MF遠藤の36歳を更新する最年長到達だ。

今季の2得点はともに利き足とは逆の右足で決めているが、左足での得点は同僚FW佐藤の103点に次ぐ歴代2位の67点を数える。12年前の06年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会ブラジル戦(1-4)では左足で先制ゴールを決めて王国を本気にさせた。

10年のチームの優勝を知る唯一のフィールドプレーヤーとなったが、そのプレーはさらに円熟味を増す。今季16ゴールと量産する元ブラジル代表FWジョーの陰で、元日本代表レフティーのいぶし銀の活躍が光っている。【石川秀和】