金メダル獲得を目指すサッカー男子日本は3日午後8時から埼玉スタジアムで行われる準決勝でスペインと対戦する。主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)はフィールドプレーヤーで唯一、1次リーグ初戦から4試合連続でフル出場し、今大会最少1失点の堅守を支えている。

スペイン戦に出場すればオリンピック(五輪)通算12試合目。五輪参加が23歳以下(東京五輪は24歳以下)に制限された92年バルセロナ五輪以降に出場歴がある選手では6人目の最多タイ記録となる。

過去の5人はいずれも各大会で6試合に出場し、2大会でメダルを獲得。そのリストは以下の通りで、ブラジル代表FWネイマールら、そうそうたる顔ぶれだ。

▼ブラジル

ベベット(銀88、銅96)

マルセロ(銅08、銀12)

ネイマール(銀12、金16)

▼アルゼンチン

アジャラ(銀96、金04)

マスケラーノ(金04、金08)

吉田は08年北京五輪に19歳で参加し、1次リーグ敗退が決まった後の第3戦オランダ戦(0-1)で初めて五輪のピッチに立った。12年ロンドン五輪ではオーバーエージで参加し、1次リーグ初戦から3位決定戦の韓国戦(0-2)まで全6試合にフル出場。日本の4強進出に大きく貢献した。今大会でも1次リーグ初戦から主将として4試合にフル出場し、ここまで3大会通算11試合としている。

国際サッカー連盟(FIFA)の統計によると、年齢制限ができる前の最多出場はハンガリーの4選手が記録した13試合。デジェ・ノバクは60年3試合(銅)、64年5試合(金)、68年5試合(金)と3大会連続でメダルを獲得した。今大会の吉田は残り2試合に出場すれば、その歴代最多出場記録にも並ぶことになる。

サッカー男子決勝トーナメント勝ち上がり
サッカー男子決勝トーナメント勝ち上がり