<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本0-1ポーランド>◇1次リーグH組◇28日◇ボルゴグラード

 勝負にこだわった西野監督の終盤の采配は何も否定されることはない。1点を追う展開で最も頼りになる乾を投入したが、日本の攻撃はまったく上向かなかった。そこにコロンビアの先制の情報が入った。リスクは承知の上。日本が同点にする可能性よりも、日本の2失点目を避けようと選択した判断は理解できる。残り数分ではなく、10分以上もあった展開で指示できた西野監督には、すごみさえ感じてしまう。

 ベルギー戦は日本本来のパスワークを駆使し、相手を疲れさせてほしい。ルカクの脅威も確実に減らせるはずだ。スコアは3-2で打ち合いの末の勝利と予想したい。ポーランド戦で先発を6人入れ替えていたことで、主力の体力温存にも成功した。西野監督のマネジメントによって、選手は本気でベスト8を勝ち取るつもりになったはずだ。(日刊スポーツ評論家)